作業服・ユニフォームの海外縫製に最適な職業とは
ユニフォーム・作業服を「海外縫製」に頼る際のカルチャーショック
ユニフォームの海外縫製は国内素材を輸出し海外の安い労働力で製品化する加工貿易がそのほとんどでした。
"安く作って高く売る"が通用しないデフレ環境が続き、より安く良いものが求められるようになり海外素材を使って海外縫製をする時代となりました。
紡績メーカーも中国をはじめASEAN諸国に進出して生地を生産するようになり副資材も海外で入手できる環境が整いました。
定番素材の綿ポリエステルの混紡、ストレッチや吸汗速乾の機能素材も生産されております。
ただリピートの発生するユニフォームでは、商習慣の違いや感性の違いからくるトラブルも少なくありません。
日本人の色の深みや明るさなどの感性は共有できないことを前提としておく必要があるでしょう。
綿パンツのチノスは中国製(チノス/シナの)を意味するファッション用語で、その丈夫さから軍服や作業服によく用いられました。
また インド、エジプトなどの綿はその歴史も古く有名な産地ですが、ユニフォームの海外縫製や海外素材としての利用は見られません。
機械化が進みどんなにオートマチックとなっても職人が張り付いて目を光らせている日本標準の品質は高く、海外ではキズや汚れを平気で「機械が悪い」と責任を逃れる国民性も珍しくありません。
先進国の技術を持ち込んだ海外素材であっても、輸入時にコンテナを満杯にすることなく空気を運ぶような数量ではロスが大きくなりコストメリットが出ません。
チェックポイントを正確に掴みクリアしてこそ、海外素材のメリットを引き出すことが出来るのです。