作業服・ユニフォームの海外縫製における長所と短所

ユニフォームの海外縫製のメリットは、ズバリ、コストの低減です。
縫製産業は典型的な労働集約型産業でありますから、人件費の低減＝コスト低減となります。
国内工場も海外工場も生産効率に差はありません。
一人当りの生産量が変わりませんから、人件費が安いほど1点あたりのコストが下がります。

ただし輸出・入の運賃・関税が掛かりますから大量に生産できる製品ほど、メリットが大きくなります。
小ロット生産は逆さやになることがあります。

現在、ユニフォーム業界では、定番ユニフォームの大量生産・大口ユーザー様のユニフォームの大量生産が中心となっているのが現状です。
縫製機械・縫製技術も日本の技術者の厳しい監督の下、国内の縫製工場と大差なく、国内では高価格になる複雑な縫製も工賃ベースでは変わらないので、縫製の難しい製品ほどメリットが出ます。

特に作業服においては、ブルゾン・パンツ・シャツ、レディースの制服では、ジャケット・ベストにコストメリットが見込めます。
ただし、納期的には、中国縫製では、国内生産より、45～60日余分に掛かります。（輸送日数・通関手続等・・・）　東南アジア(ベトナム・ミャンマー等）での生産には90～120日余分にかかるのが実状です。