「ユニフォーム・作業服の海外縫製」の今後~世界情勢と各国の友好関係~

「ユニフォーム・作業服の海外縫製」に関する世界情勢

ユニフォームの海外縫製は生産地として安い労働力を求め、中国へ進出して久しく交流を太く深くしてきました。
近年、尖閣諸島の領有権や靖国神社参拝の歴史認識などを持ち出し、中国は国策として反日感情の利用をするようになってきております。
進出した企業のなかには撤退するところも出ておりますが、納期ファクターが大きなユニフォームの生産地としての優位性は揺るぎなく、大連などの親日の地域や長い交流の中で培われた”信頼できる企業”も少なくありません。
大手紡績企業も早くから進出しており品質の良い現地の素材を利用し、合弁で生まれた日本式運営を行う工場での高度な縫製は魅力を増すばかりです。
ニュースになる反日の運動やマーケットの情報に大きく反応することなく、カントリーリスクを理解した上で今後もユニフォームの海外縫製拠点として重要な地域です。
チャイナプラスワンとしてユニフォームの海外縫製基地となったのがベトナムです。
中国同様に共産国であるのですが日本に似て勤勉・丁寧な国民性そのうえ、大変な親日国家でもあります。
インフラの整備に日本の貢献が寄与しており日本の工業製品へ憧れと信頼があります。
ベトナム政府の働き掛けもあって日本企業も早くから進出しております。
ユニフォームの海外縫製拠点として中国での労働力の高騰対策に商社が加工貿易をスタートさせました。
アパレルメーカーのニット製品などカジュアルな商品が主力でしたが、縫製技術も日本式を吸収することで品質も高まり水準は中国を凌ぐものです。
日本の加工貿易先としては地理的不利な要素があり、現地素材で生産し納期とコストを改善することで魅力は増しております。
TPPやFTPなどの政府の政策で今後はさらにASEANの交流は強くなりミャンマー、カンボジア、タイなども海外縫製の地域として浮上してまいります。
戦後復興の日本の発展を見本と思うこれらの地域はどこも親日ではありますが政治が不安定で、中国、ベトナムとくらべカントリーリスクは高いように思えます。
それぞれの問題と特性を理解しメリットを見出すことでユニフォームの海外縫製も拡大すると考えられます。