作業服・ユニフォームの海外縫製について
『 made in Japan 』 は、過去の産物?
ユニフォームの生産は、25年以上前は、日本国内の工場で縫製・生産していました。
日中国交回復後、景気低迷時にコスト(主に人件費)の安い中国で、合弁会社を設立して中国生産を始めました。
生地・付属を日本国内で調達し、縫製のみ中国で行なう加工貿易が主流でした。
素材は日本製の品質が高く、海外品は日本の遠く品質に及ばない状態でした。
しかし、昨今、日本の紡績会社も生地等の素材の生産を中国等で始め、また海外紡績会社の生地の品質も低価格ゾーンのユニフォーム素材として、利用できる品質に近づき、数多くの製品が海外素材・海外生産として生み出されています。
また、生産地としては、東南アジア諸国も増えました。
まず、中国に続いてドイモイ(開放)政策をとった、ベトナムでのユニフォーム・作業服の生産が始まり、タイ・ミャンマーにも生産拠点が広がっています。
ただし、地理的な問題(日本との距離)が大きく、小ロット・短納期は中国ほど融通が利かないのが現状です。
ベトナムなどでは、既製品の大量生産が中心となっています。
今後、人件費が大きく高騰する中国から生産拠点を他の地域へのシフトが加速すると思われますが、為替の動向に加え政治的安定も生産地決定の大きな要因となるでしょう。